さすが 「このマンガがすごい!」2009年 オンナ編の一位になっただけのことはある
作品でした!!
ノイタミナで今期アニメ化されてますが、こちらも面白いですよねv
以下ネタバレがありますので アニメで楽しみたい方はご注意くださいませ。
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あらすじ
父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の佐世保市に住む親戚の家で居候する
ことになった西見薫。
それまで 親しい友人を持つこともなく、クラスで嫌なことがあると吐くくせがついて
いた薫が川渕千太郎との出会いをきっかけに、ジャズの魅力にはまり、薫の高校生活は
思わぬ方向へ変化していく。
薫は千太郎の幼馴染・迎律子を、律子は千太郎を、千太郎は上級生の深堀百合香を
百合子は律子と千太郎の兄のような存在・淳一を好きになり、それぞれの恋の行方も
複雑になっていく。(wikiさん参照)
って ことなのですが、このそれぞれの恋模様がピュアで キュンキュンするんですよね。
そして、ボンこと薫と千太郎のジャズを通した繋がりと友情の行方も気になったりして。。
全く普通の少女マンガなのですが、ボンと千太郎の間に そこはかとなく漂うBでLな香りに
私はキュンキュン
そして ただの恋愛ものではなくて、薫には薫の家の事情があり、千太郎にも千太郎の
家の事情があり、それに正面から向き合って成長していく姿も描かれていて 読み応えが
あるんですよね。
ひとりでは 避けたままでいたかもしれない問題に対し、二人が出会ったことで それぞれ
の問題を解決することができたっていうのは なかなか素敵ですv
8巻までは
薫は 律子が千太郎のことが好きなのを知っていて それでも自分の気持ちを伝えたくて
律子に告白するのですが、そのことによって いつの間にか律子が自分の方に気持ちが
移っているのに気が付かず・・・(^^;
薫に手袋を編んでいるのに それは千太郎のためだと思ったり、自分にプレゼントとして
もらっても それはきっと感謝の気持ちとか そういうことだろうと思ったり。。
そんなこんなのすれ違いがしばらく続くのですが、薫が熱を出した時 律ちゃんがお見舞いに
きたことで 上手くまとまります♪
彼の家は 両親が離婚していて、その原因は父方の家が代々医者の家で 全く学歴の
なかった母は その環境になじめず薫を奪われ追い出されるような形で家を出てしまったんですよね。。
自分が 育てることは薫のためにもならない・・・って思って身を引いたというか。。
それを長いこと薫は知らなかったから 母親に捨てられたと思っていて。。
でも あるとき 母の居所を知らされ母と対面することで(千太郎も東京についてきてた)
長いこと蟠りを持っていたけど それがきれいに溶けていくんです。
その後は 東京で母親と会っても いい関係が保てるように。。
千太郎は 一目惚れした百合香が自分の大切な兄貴分の淳一のことが好きで いつの間にか
この二人が親密になっていたのを偶然知ってしまいます。
大ショックを受けますが、薫がいたことで なんとか立ち直り。。
(いえ 薫と上手くいったと言うことではないです・・・その方が私は嬉しいのですがwww
千太郎には複雑な家庭事情があり、薫が賑やかで羨ましいと思った千太郎の家族や
弟妹たちとは血がつながっておらず、彼は実は捨て子で 今の両親の養子として育てられて
いたんですよね。後に 薫は知ることになるのですが。。
両親はとても千太郎を愛してくれていたけれど、千太郎を受け入れたくなかった祖母の死を
きっかけに父親との関係がぎくしゃくし・・・以来、父は家を出たまま。
その父が帰ってくることになり、千太郎は代わりに自分が家を出ようとします。
でも 薫の必死の引き留めにより 千太郎は父親と向き合うことができるように。。
薫は実母と 千太郎は義父と・・・ お互いの存在のお陰で仲が修復できてよかったと
思った矢先・・・
バイクに妹・幸子を乗せたとき千太郎は事故を起こしてしまい 幸子に命に関わるような
大けがをさせてしまうことに。
一時は落ち着いたかのように見えた千太郎でしたが、やはり 今の家に自分の居場所を
見つけることができず 家を出てしまうのです。。 ( p_q)
百合香は百合香で いいところのお嬢さまだから淳一との仲は当然裂かれるようなことに
なり
強引にお見合いをさせられそうになります。
東京に帰る淳一に自分も一緒に連れていって欲しいと言いますが、百合子のことを想ったら
まともな収入もなく暮らしている淳一には 自分について来いとは言えず・・・。
が、駅で別れるとき 百合香がお見合いをさせられると知り、思わず車両に連れ込む彼は
情熱的!!!
百合香はお嬢様育ちではあるけれど、彼女はその生活に枯渇を感じていたんでしょうね。。
彼女には 淳一のような刺激的な男を求めていたようで。。
それに淳一も 一時は学生運動に参加し、過激な運動をしていたとはいえ、元はとても賢く
堅実なところのある人だから 慎ましやかに生活していくことが百合香に可能であれば
お似合いの二人だったのだと思います。
9巻では 東京で いい感じで生活してるようだったので安心しました。
それに この二人の番外編もあるようで。。
この情熱的な二人、非常に興味があります♪
そして 律ちゃん。。
彼女は 小さいころから千太郎が好きだったようですが、薫の優しさに触れて 徐々に
気持ちが薫に向いていくことに。。
千太郎は 律子のことを異性としては まるでみてないようですしね。。
いい感じで交際がスタートしたように見えたのですが、8巻で 千太郎が行方不明に
なってしまい、彼の出生の秘密を知って もう千太郎は戻ってこないと思った薫が
ヤケになって律子に迫ったことから こちらにも溝が。。
ってことで どうなってしまうの!?
9巻で 見事 着地しましたv
9巻は卒業式から。そこで 千太郎は名前を呼ばれることもなく。。
丸尾くんが 卒業式で薫と別れ別れになってしまうことを嘆いているところが非常に
可愛らしくて 彼と薫との絡みをもっと見たかったなと思いましたwww
抱きあう二人を 恋愛成就!?だと思うクラスメイト ナイスv
卒業式では声も掛けずに別れてしまった律子と薫でしたが、その後、薫は 上京する前に
律子の家(レコード店)に挨拶に行きます。
律子父は二人の状況を知らないから 久しぶりに薫がやってきたのに顔を見せない律子を
訝しがりますが 2階の律子の部屋に向かって大声でお礼を行っていく薫の言葉で
何となく状況を掴みます。
薫が上京する日、律子と律子父は駅のホームに見送りに来てくれます。
薫が律子がプレゼントした手袋のお陰で落ち付いて受験できたと言うのを聴き、
それやったらあげんかったらよかったという律子。。
それを切っ掛けに 薫は律子と文通を始めることに。
受験勉強中、まったくジャズから離れていた薫でしたが、母が歌うジャズを聴いて
またやりたいと思うようになり、ジャズバーでピアノを弾くバイトをします。
ジャズを思い出し、やっと自分を取り戻せてきたと思い始めたころ、店にふらりと淳一が
やってきます。
驚く薫でしたが、特別に飛び入り参加でセッションをすることに。
淳一は マイトランペット持参だったんですよねv
セッションする淳兄はやっぱりかっこええ
薫は せっせと律子に手紙を書きますが、いつ しか律子からくる返事の文面は短くなり、
間隔も長くなって・・・
ある日、ハガキに書いてあった番号に電話してみると、見知らぬ男が出て、律子は
しつこい手紙に迷惑しているのだと言います。
薫は 自分だけが時間を止めていたけれど、本当はもう終わっていたことに気付きます。。
ちょ・・・!? そんな展開なの??
切ないよ、律ちゃん。。なんか 律ちゃんらしくないよ~~
そして 祖父の葬儀。
久しぶりに長崎に戻った薫は研修医になっていて すっかり落ち付いたいい男
あのおバカまり子まで 赤くなってwww
祖母は薫に 「祖父の病院を継ぎ、西見家を背負っていくように」と言います。。
薫もそれが最初から引かれたレールだと従うつもりでいたのですが、同僚が田舎に戻り
開業することが夢だと語る顔をみて、同級生の星児がアイドルになって夢を叶えた顔をみて
ふたりともいい顔してたなぁっと感じます。。
そんなある日、百合香が訪ねてきます。
彼女は 田舎の友達が送ってきたという結婚式の写真を薫に見せます。
そこに写っていたのは・・・!?
長崎の とある島の教会の屋根に登ってる神父見習いさん。
またミサの格好のまま屋根に登って叱られているようでwwww
これから 当番の子供とミサの準備をするようですが、 真面目なんだか不真面目なんだかって
先輩神父さんに言われてる。。
ちょっとぉおおおお!!!!
千太郎が 黒い神父さんの服(キャソックって言うの??)着てる!!
似合ってる!!!すごい!!
あの赤の縞々ボーダーの服より 断然かっこええ!!!
髪もオールバックにして!!
何これ!! 素敵過ぎるwwww(≧∇≦)
中身は 全く変わってないみたいなんだけどwwww
島の人にも 島の子供たちにも慕われているようです。
東京に行ったんだと私も思っていたんですけど、意外にも近場にいたんですね。。
ちゃんと千太郎は自分で自分の居場所を見付けたようです。。
っと島のある家でおにぎりをこしらえてもらってるのを待っている間、教会のオルガンの音が・・・
聴こえて来た曲は 「モーニン」・・・!!
一目散に坂道を駆け下りる千太郎。
教会でオルガンを弾いていたのは もちろん薫v
「なんや その登場のしかたは 格好つけすぎや ばーか」
薫も千太郎の格好を仮装行列でもやる気かとwww
勝手に教会のオルガンを弾いたことを叱られそうになり、千太郎は薫の手を引き
走りだします。
薫を連れて走って逃げる千太郎。
いや~~ん 何コレwww (/ω\*)
「なんか前にも こがんこと あった気のするな」
「はっ 忘れたよ そんな昔のこと」
笑いながら走る二人。
Happy end
イヤ もう 私的には ここでエンドでいいと思った。
が、まだ続きがありました。
薫は 祖父の病院の院長の座を蹴って 佐世保の市立病院勤務を選んだようです。
俺も 自分で道を選んで 自分の力で歩いてみたくなったんだ
引っ越しを手伝ってくれた同僚は 以前田舎に開業したいと言ってた人。
同僚は思い切ったことをしたなと言いつつも、嬉しそうでしたねv
それから 数日後かな。。数か月後かな??
薫は車にドラムを載せて 千太郎のいる島にやって来たようです。
誰かの結婚式に参加するようで・・・
おぅ!!!幸ちゃんの結婚式でしたか!?
千太郎の弟たちも成長した姿で!!かっこよくなってるwww
司祭さんのお手伝いとして ちゃんと結婚式の進行を勤める千太郎。。
花嫁の両親にも頭を下げ・・・
もちろん千太郎の両親ですよね。。
千太郎の父親は 決して幸子の件で千太郎を責めたりしなかっただろうけど、それでも
あの時の千太郎には あの家で自分の居場所を見つけられなかったんでしょう。
ちゃんと自分の力で居場所を見つけ、立派に成長した千太郎をみて きっとお父さんも
嬉しかったんだと思います。
千太郎も 自分の今の姿をみてもらったことは嬉しかっただろうし、幸子がちゃんと怪我が
直って幸せな結婚をし、それを祝福することができたことも嬉しかったと思います。
式の後、教会の出口で律子の姿を見付けた薫は声を掛けます。
電話のことを謝る律子に、その話は止そうと言う薫。。
でも どうやら 電話の男は誤解だったようで あんまり強引だったし 淋しかったから
部屋にあげていたことが後ろめたくて 薫に連絡できなかったと 律子・・
これで一気に解決ですね。
ちゃっかり後ろで聴いていて 「お前らの結婚式は オレが面倒見てやる」という千太郎。
余興は 千太郎と律子父と薫のセッション。それに 律子の歌も加わりましたv
親族が集まって 青空の元、楽器を出しての余興。
うわぁ~~なんか囁かだけど 温かくていい結婚式ですね
そして 暑い夏の日。。
診療鞄を持って 教会へのキツイ坂道を登る薫の姿が。。
毎週、島の診療所のお手伝いにきているようです。
島にはお医者さんが一人しかいなくて なかなか島民が医者に診てもらう機会が
ないってことでしたからね。。
「全く 忌々しい坂だ」
そう言いながらも 千太郎のいる教会目指して坂道を登る薫。
これは もう この二人エンドでOKってことですよね??
はい・・・ 公式は違いますよね。そうですよね。。
でも 私の脳内では 律ちゃんにも幸せになって欲しいと思うけど
本命千太郎ってことで いいんじゃないかとwww
だって ほら 口では 律ちゃん、律ちゃんって言ってるけど、やってること千太郎Loveですよ
どう見ても そうとしか思えないwwww
いや~~ それにしても 見事に 青春を描き切ってくれましたね!!
素晴らしいです。清々しくて晴れ晴れとした気分になれました。
ベタとはいえ、これが 落としどころとしては 最高ではないでしょうかね。
千太郎は 神父さまになってしまうようだけど 彼は島の人達に愛されて 自分の居場所を
見付けたわけだし、またボンと一緒にセッションすることもできる生活になったわけだし。
薫も 敷かれたレールをふっ切って 自分のやりたいことを選んだし、律ちゃんとの仲も
戻ったみたいだし(そこは 律ちゃんに別の人が出来ていてもよかったんだけどww
百合香さんも淳兄も幸せそうだし、みんなみんなオールHappyで すっごく幸せな気分に
なれました♪
一時はどうなることかと思いましたけど 上手くまとめてくださりありがとうございますです。
まだ 番外編シリーズもあるそうなので こちらも楽しみにしたいと思います。
色香
アニメの方は 最後までやってくれるんでしょうかね。
1クールで見せるにはちょっと 早足になりそうですけど できればこの幸せなラストまで
見てみたいです。
特に千太郎が キャソック着てるところは ぜひ見たい!!!(/∀\*)
いや~非常に Happyなラストに大満足です♪
面白い作品ですので ぜひぜひ おススメいたします!